何もしないで過ごすことの苦痛

こんにちは、なつきです。

今回はタイで過ごした時の違和感について書いてみます。

自分はよくタイで過ごすことが多いです。

タイと聞くと、南国で年中暖かくて過ごしやすい、
果物や料理も美味しく、物価も安く、
また綺麗なビーチも多いイメージがあり、
実際イメージ通りの国です。

首都バンコクでは、日系企業も多く進出しており、
日本が恋しくなっても、
大戸屋や和幸等、多くの和食レストランがあり、
食べ物に困ることはありません。

このように聞くと、タイに行ったことが無い人は、
タイに行ってみたいと思うでしょうし、
旅行等で行ったことがある人は、
タイという国が気に入り、
またタイに行きたいと思う人も多いでしょう。

旅行として行くならタイは非常に楽しめる国だと思います。

自分はタイを知ったきっかけは旅行ではなく、
あくまでも仕事でしたので、
違う角度からタイを知ることになりました。

そしてタイと深く関わるようになり、
タイに移住することになりました。

ですので、旅行とはまた違った形でタイと付き合っていることになります。

またタイといってもバンコクのような大都会の街もあれば、
コンビニも何もないような田舎まで当然あります。

道路には牛が歩いていたり、
またシャワーを浴びる時は、雨水を使う等のような生活をしている所もあります。

そして自分は、バンコクのような大都会ではなく、
色々な理由があり、
こういった田舎で過ごすことの方が多いです。

その田舎に住んでいる人達を見ると、
本当にのんびり過ごしている感じです。

飯を食った後は、ハンモックに揺られながらうたた寝をし、
そして昼間からビールを飲んだり、
近くのマーケットに買い物に出かけたりと、
時間に縛られない生活、何かに急かされたりしない生活を送っています。

しかもこれは休日だからというわけではなく、
平日でもよくこういう光景を見ます。

彼らは土地や住居、畑等を所有しているので、
ほとんど働かなくてもいいんですね。

またタイという国の気候上、
放っておいても果物がそこら辺にありますし、
野菜も自分の土地で育てたりすることもできるので、
食べ物に困ることもありません。

ですので、せかせかと働かなくてもいいような生活を送っています。

こういうことを書くと、羨ましいとか思う方も多いと思いますし、
自分もそう思っていた時期がありました。

しかし、いざ実際に彼らとこのような生活を送るようになると、
なんだか落ち着かないんですね。

時間を気にしない、むしろ時計が無い、
何もする予定が無い、
朝起きるのも何時でもいい、
これが苦痛でしょうがないんです。

何でこんな優雅な生活が苦痛なんだと思われるかもしれませんが、
自分にも最初はよく分かりませんでした。

何でも揃っていて、何もしなくていい生活、
お腹が空けばそこら辺にある果物をもぎ取って食べればいいですし、
ココナッツジュースも、ココナッツがたくさん近くに転がっているので、
喉が渇けばどれだけでも飲むことができるのに、
なぜか違和感があるんですね。

居心地が悪いというか、そんなような気分になるんです。

もちろん周りのタイ人は楽しそうに過ごしていますし、
色々食べ物をくれたり、マーケットに連れて行ってくれたりもするので、
嬉しいのですが、何かずっとひっかかっている状態が続いていました。

一体これは何なんだろう、何で自分だけ心の底から楽しめないんだろうと、
ずっと不思議でした。

で、最近ようやく分かったことなのですが、
自分も含め日本人は、学生の頃から、色々なルールを教えられ育てられてきました。
時間を守る、先生の言うことを聞く、
テストで何点以上取る等、とにかく毎日忙しい生活を送ってきました。

そして社会人になっても、上司からの指示や取引先からの仕事等、
とにかく毎日毎日時間に追われ、目標を他人から定められ、
そしてそれを達成する為に、日々走り続るわけです。

そして、それができない人、
学生で言えば、時間を守れない、決められた点数をテストで取れない、
先生の言うことが聞けない、
社会人では、上司の指示通り動けない、
目標達成できないような人は、
落ちこぼれていきましたし、社会の不適合みたいな感じで扱われるようになっています。

そして自分は周りとは違う、自分は周りよりできないんだとなって、
落ち込んでいきます。
あるいはそれを認めずに、会社にしがみついて過労死してしまう人も出てきてしまいます。

いずれにしても、日本で生まれ育ち、日本で生活をしていると、
とにかく毎日忙しい日々を過ごし、
予定が無いなんてことは考えられない生活を送るわけです。

そして自分もまさしくそうで、
とにかく日々忙しい毎日を過ごしてきていました。

そういう環境の中で過ごしてきて、
いざタイのしかも田舎の方で過ごすことになると、
何もしなくていい、
時間に縛られないという生活に中々適応できないんですね。

何かしなくてはいけない、
時間を気にしなくてはいけない、
これが当たり前だった生活が、
そうではなくなくなるので、
非常に違和感があるような状態になります。

何もしないということが非常に難しい、
何か予定を作って欲しい、
休憩時間でも、何時までと時間を決めて欲しい、
こう思ってしまうんです。

タイ人と一緒に仕事をしていたこともあり、
よく感じたことなのですが、
日本人とタイ人では仕事に対する考え方や捉え方が違うことが多いです。

とにかく時間に対して日本人は厳しいですが、
タイ人は基本的にルーズですので、
いつもお互いストレスを感じてたと思います。

これはどちらが正しいとかではないんですね。

日本では時間を守るのが当たり前だという文化ですが、
海外では必ずしもそうではないことが多いです。

タイ人からすると、何でそんなに時間、時間うるさいんだと思っているでしょうし、
日本人からすると、どうして約束の時間を守れないんだ、ということになります。

だから、例えば、タイのさらに田舎で生まれ育ってきた人達、
農村で生活してきた人達が、
どこかの工場で働くことになったりすると、
当然時間を守れないですし、日々の作業も苦痛以外の何ものでもないとなり、
工場内では仕事ができない人、使えない人とレッテルを貼られてしまいます。

工場はとにかく時間を守らないといけないですし、
休憩時間も1分刻みで決まっています。

そして流れ作業ですと、自分のペースで仕事をすることなんてできません。
ですので、いかに時間通りに仕事ができ、
ぺースを崩さず仕事をするかで、仕事ができるできないの評価がなされます。

逆に、工場で働いていた人が、
農村で農業ができるかというと、これはまた難しいんじゃないかと思います。

農村では毎日決められた仕事があるわけではなく、
自分のペースで仕事ができます。

天候等によって自分で判断しなくてはいけない場面もあるでしょう。
慌てて果実を取ってもいけないですし、遅すぎてもいけません。

忙しい時期と暇な時期が明確に分かれており、
暇な時期は何をしたらいいか分からなくなってしまいます。

このように今まで働いてきた環境が大きく変わると、
上手く適応できなくなってしまうことがあります。

工場では優秀な従業員だったとしても、
農村でも同じように過ごせるかというと、
それはまた別ということになります。

農村で周りは自分のペースでゆったりと作業をし、
休みたい時に休みながら手を動かしたり、
あるいは何かを食べながら作業をしたりしている中、
自分だけ時間をきっちり守り、
てきぱきと仕事をしていると、
一体何なんだこいつは、ということになります。

じゃあ、自分も同じように時間にルーズになってできるかというと、
それが中々難しいんですね。

作業を始める時間、休憩時間、
終わる時間というのが明確に決まっていないと、
非常にストレスになるんです。

明日何時から作業を開始するのか?
そんな質問を前日に周りにしたところで、
不思議がられるだけです。

何時だっていいじゃないか、ということになります。

そうなると、工場勤務で慣れてた人は、
じゃあ何時に起きればいいか分からない、
段取りとかもできないじゃないかとなって困るわけです。

夕飯もどこで食べる、何を食べるかも直前まで決まっていないので、
これもまたストレスになります。

とにかくルールに従って生活をしてきた、
予め計画を立てて行動をしてきた人にとって、
このルーズさが自分にはできないんですね。

これがタイの田舎で過ごしてた時に感じた違和感でした。

とにかくルールが無い、計画が無い、予定も無い、
どこかへ行く時、何かをする時は、いつも突発的、
その時の感情や欲に任せて行動する、
これがどうも自分には上手くできない。

どこかへ行くなら、予め教えてくれと何度も言ってしまう。
その度に不思議がられる。
そんなのその時になってみないと分からないと。

日本では友人と会う時でさえ、
予めどこで食事してその後どこへ行ってと決めてから待ち合わせする。
待ち合わせ場所も、時間も最低でも前日までには決めてしまうことがほとんど。
下手すると、一週間くらい前から決めてしまうことも多くある。
そして当日もし、電車の遅延なんかで5分でも遅れそうになると、
慌てて電話をし、遅れることを謝罪する。
これが当たり前だという感覚で生きてきました。

タイではそれが通用しない。
タイだけではなく、他の国でもそうかもしれません。

どこに行くか、何時に行くか、そんなのはその時になってみないと分からない。
待ち合わせも、時間を決めるということがほとんどない。
だから遅刻という概念がそもそも無いんです。
待ち合わせ時間が決められていないから。

これがまた日本人にとっては苦痛でストレスになるんです。

と、こういう形でタイの特に田舎に行くと、
いつも違和感というかストレスを感じながら生活をしており、
ようやくその原因が最近分かりました。

もちろんこれはどちらが正しくてどちらが悪いということではありません。

生まれ育ってきた環境、文化の違いですから仕方がありません。
しかし、日本の文化や考え方がどこの国でも当たり前だと思ってしまうと、
やはりそれは危険かなと思います。

日本では仕事中心に物事を考えることが多いですが、
海外では仕事よりも家族優先だったりし、
必ずしも仕事中心で決められるわけではありません。

ということで、今回はタイと日本の違いについて書いてみました。

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